あるべきもの、それは赤い月
しかしそれが失われしとき、世界は大きく動き出す
1人の少年が覚醒するとき、赤い月の物語が始まる
ナイトウィザード 赤い月の救世主 第1話
「月が、出ていない」
お前が護るべきものは、何だ!?
オープニングフェイズ1 月のない夜に
GM:では早速はじめましょうか。まずは静華のシーンから。深夜、君はエミュレイター退治の依頼を受けてここ、ビルの屋上に立っている。
静華:今宵も月が綺麗ね。
GM:静華は吸血鬼達のリーダーであるレオンハルトからの命を受け、ここまでエミュレイター退治にやってきたわけです。そして、そいつはすでに現れている。それは君の勘のようなものだ。しかし外れていないという確信がある。
静華:いつまでも隠れていなくてもいいわ。そこにいるのはわかっているから。
GM:すると物陰から異形の者が現れる。手には巨大な斧をもち、静華を睨み付けるその姿は正に悪そのもの、といった感じだ。だが獲物を見つけた、と思ったそのとき静華は違和感を感じる。
静華:その違和感は?
GM:月だ。エミュレイターが現れれば空には赤い月が浮かぶはず。それなのにそこに浮かぶのはただの白い月、1つだけ。
静華:妙ね、と呟きつつもまずはエミュレイターの排除を優先。日本刀を抜き放ち、切りかかります。
戦い自体はすぐに終わった。腕利きのウィザードである静華に並みのエミュレイターがかなうはずもない。すぐにそれは日本刀の一振りによって、この世界での存在を失った。
静華:他愛もない……。
GM:エミュレイターは溶けていきながら言う。「くう、たしかに俺はやられてしまったが、貴様自分の体の異変には気がついていないようだな。これからは貴様らの時代は終わりだ。あの御方が覚醒すれば、俺達の時代がやってくる。それまでおびえて暮らしていくのだな!」丁度そこまで言ったところでそれの姿は溶けきって、なくなってしまった。
静華:何かが、起ころうとしている……?
GM:そう呟いた時、君の0-Phoneがけたたましく音を鳴らす。この着信音はレオンハルトのものだ。
静華:何かの用かしら?
レオンハルトからの連絡は新しい依頼の話。それを了承した静華はその場所へとゆっくり向かっていった。
オープニング2 とある電話番の昼下がり
GM:さあて、次は春人のシーン。君は由緒ある魔術学校の事務員。今日も事務員らしく、電話番をしてる。そしてそんな時、いつものように電話がなるのだ。ジリリリリリ。ジリリリリリ。
春人:アナログですねぇ(笑)。何はともあれお仕事なので電話を取ります。「はい、お電話ありがとうございます、魔術学校です」
GM:「ワシだ」
春人:わかるわけないでしょう!(笑)
GM:「ふむ、そうかワシはマーリンじゃ」
春人:おお、そうでしたか。これはマーリン様、本日はどのようなご用件で?
GM:「うむ、君は五十嵐春人君、でよろしいな。君と話がしたいのでな。電話をさせてもらった。とはいえ電話で話せるようなことではないので、こちらまで来てもらえるかな?」
春人:はあ、それはかまいませんが、そちらまでお伺いするには時間がかかると思うのですが。
GM:「ああ、それには及ばん。ワシの方で転移用のゲートの魔法を用意しておいた」そう言った後、電話口の向こうでブツブツとマーリンが何か呟いたかと思うと、春人の真横に、魔法のゲートが現れる。「それを通ってくればワシの部屋に直通じゃ」
春人:なるほど、余程急ぎのようなのですね。すぐにそのゲートに入りましょう。
GM:すると君はいつの間にかソファーに腰掛けている。その前の椅子に座っているのはマーリンその人だ。彼は挨拶もそこそこにすぐに本題を切り出してくる。「君は輝明学園という学校は知っているな?」
春人:はい、存じていますが。
GM:「ならば話は早い。君にはそこに教育実習の教師として赴任してもらいたい」
春人:そこに何かがある。そういうことですね?
GM:「その通りじゃ。そこには神和渚という少年がいる。彼の護衛を頼みたい。彼はウィザードの資質を持っているがまだ覚醒はしていない。具体的な話は、私にこの話を持ってきた人物から直接聞くのがよかろう」
春人:そこへはどうやって行けば?
GM:「深夜0時に、道を歩いていれば自ずとその場所へとたどり着いているじゃろう。あそこは、そういう場所じゃ」
春人:了解です。それでは早速準備に取り掛かりますか。
久しぶりに電話番以外の仕事だ。しかし、彼の魔術師としての勘は、この仕事に何か違和感を感じていた。
オープニング3 エージェント
GM:さあ、次の舞台は絶滅社です。一樹は絶滅社からの呼び出しを受け、すぐにやってきた。
一樹:遅れて申し訳ありません。諸般の事情により少々遅刻してしまいました。
GM:「君にしては珍しいな、3分も遅刻するとは。まあそれはいい。早速任務の話に移ろう」
一樹:任務とは?
GM:「俺の口からは言えない。そういったレベルの話のようだ。まあ現地で直接話を聞いてからでも、君の任務遂行能力なら十分可能であろうという、上の判断だ。深夜0時、空をウィッチブレードで飛んでいれば、迎えがくるらしい」
一樹:了解しました。内村一樹、これより任務に当たります。
GM:「期待しているぞ」
いつも通り、すぐに終わらせる。ただそれだけのことだ。一樹はそう思いながら夜の街へと姿を消した。
オープニング4 白亜の宮殿
0時0分00秒、おそらくそれぞれの方法で目的地を目指していた3人のウィザードは一様に不思議な浮遊感に包まれ、気がつけば見知らぬ空間へと来ていた。
そこに聳え立つのは白亜の宮殿。荘厳で、それでいてどこか包み込むようなその建築物は、見ただけでそこの主が並みの人物ではない、ということを3人に確信させた。
GM:一樹、春人、静華の3人は浮遊感に包まれたかと思うと、気がつけば白亜の宮殿の前に立っている。それぞれ周りを見渡せば、見知らぬ奴がそれぞれお2人ずつ近くにいますね。
一樹:失礼、貴方達はこの宮殿の関係者ですか?
春人:う~ん、正確には関係者というわけではないのですが、ここに用事があるという意味でしたら関係者でしょうね。
静華:私も同じ。ここの住人ではないけれど、ここに用事はある。
一樹:そうなんですか。
春人:もしかしたら私たち3人が同時刻に現れたということは、同じ依頼を受けたのかもしれませんねぇ。
GM:ではそう言っていると、向こうから白塗りのリムジンがやってくる(笑)。
春人:怖っ!それは怖いですね(笑)。
GM:でもなぜか怖くないんだ(笑)。君たちがそのベンツを眺めていると、中からきっちりとしたスーツに身を包んだ、上品そうな初老の男性が出てくる。「これはこれは。お待たせしてしまい、誠に申し訳ございません」
一樹:いえ、大して待っていたわけではありませんから。あなたが今回の依頼人ですか?
GM:「いえ、私ではなく、私の主人が今回の件の依頼人でございます。私は皆様をお迎えにあがった者です」
一樹:なるほど。それではよろしくお願いします。
リムジンは10分ほど走った後、白亜の宮殿の入り口へと一行を導いた。
GM:遠くから見ても圧倒されてしまうような雰囲気だけど、中に入ると、その素晴らしさはもう言葉では表現できない。どこまでも続くかのような廊下は、塵ひとつなく、磨き上げられた大理石でできている。内装として飾られているものは、どこまでも上品で、質もさることながら調和を一番に考えられたものだ、ということが素人目にも分かる。
一樹:このような場所に住んでいる人物というのは……余程やんごとなき身分の方なのでしょうね。
GM:それには執事は何も応えず、ただ深々と礼をするだけだ。やがて着いた応接間で、君たちが1,2分ゆっくりしていると、奥の扉が開き、そこからは長い銀髪を揺らしながら、1人の美少女が現れる(一同爆笑)
なぜ爆笑するのか!(笑)
一樹:この娘が依頼人?とてもそうは見えないが……。
GM:そう君は思った刹那、彼女から感じられる圧倒的なまでのプラーナ量を感じて確信する。彼女こそが、今回の依頼人だと。そしていつの間にか頭を下げているのだ!(一同爆笑)。
まあ、それはともかく彼女は優しげに微笑みながら君たちに語り掛けてくる。「皆様、こちらからお呼びしたのに、おまたせして申し訳ありません。わたくしの名前はアンゼロット。この宮殿の主人であり、今回の依頼人でもあります。優秀な人材として、貴方たちの上司から紹介を受け、ここに招待させていただいた、という形になります」
一樹:いえ、優秀などとはそんな。
静華:私が優秀なのかどうかはさておき、それだけ優秀な人材を求めているということは、大事なのですね?
GM:アンゼロットは静華のその質問に重々しく頷く。「赤い月はエミュレイターが現れる証、というのは知ってらっしゃますね?」
春人:まあそれが常識ですからね。
GM:「ですが」ここでアンゼロットは一旦切り、言葉を捜すような素振りをしながら、再び口を開く。「今、エミュレイターが現れても赤い月が出ないという現象が多発しています。彼らが活動しているのにもかかわらず、赤い月がでないということ。これはつまり世界結界になんらかの異変が起きていると考えるのが妥当でしょう」
静華:ということは、私たちはその調査をすれば?
GM:「いえ、それは私達の方で行います。貴方達にやっていただきたいことは、ある意味ではもっと重要なこと。とある人物に関する仕事です」
アンゼロットがそう言いながら指し示した場所に、ホログラムが出現する。そこにいた人物は……。
オープニング5 変わらぬ日常
爽やかな朝、世間ではそう言われるのだろう。だが渚にとってはいつものつまらない日常をつげる、うざったいシグナルでしかない。
GM:さてお待たせしました。ようやく渚さんのシーンです。あなたが目を覚ますのと同時に、階下から母親の声がかかる。「渚、朝よーっ。そろそろ起きなさい!」
渚:うるさいな、と呟きつつ階下に降りよう。
GM:ではそこにはいつも通り満面の笑みのお母さんが。「おはよう渚!今日はお母さんの特性トースト、小麦粉から作っちゃったわ!」(一同爆笑)
渚:マジで特性なのかよ!(笑)。まあもそもそと食べよう。
GM:ではそののんびりした様子をみてお母さんが怒る。「もうっ、何のんびりしてるの!ほのかちゃんいつも通り迎えに来てくれてるんだから、早くしないと!将来ウチにお嫁に来てくれる子なんだから大事にしてね?」
渚:勝手に決めるなよ!(笑)
GM:でもお母さんはそんな渚の発言はスルースルー。「ああっ、青春ねっ」とか言いながら浮かれてる(笑)。
一樹:なんだか変なジャムとか作ってくれそうだな。
GM:そ、そうだ!お母さんの見た目はどう見ても20台前半にしか見えない、そんなお母さん(一同爆笑)。
渚:おい、俺は18だぞ!?(笑)。とにかく俺は面倒くさそうに食べ、面倒くさそうに飲み、面倒くさそうに鞄を持って席を立つ。
人生ダウナー系主人公、神和渚、18歳。
GM:じゃあその後姿にお母さんが声をかける。「今日はすぐに帰ってくるの?」
渚:別に何か用事があるわけでもなし。いつも通りすぐに帰ってくるさ。
GM:「駄目よそれじゃあ!たまにはデートのために寄り道してきなさい!」
渚:くだらん……。
GM:では渚はお母さんの、「育て方を間違ったかしらねぇ」という言葉を背にしながら、玄関へとやってくる。そこで待っているのは、長くて綺麗な黒髪と、大きくてぱっちりした瞳が印象的な、快活そうな少女。渚の幼馴染である、諫谷ほのかだ。「渚さん、おっはよー!今日も遅いですねっ!」
渚:スルースルー(一同爆笑)。
GM:「ちょっとちょっと渚さん!?(笑)。今日び男のツンデレは流行りませんよ?というかそろそろデレモードに移行しないと困るんですよ?」
渚:なんだよ、ツンデレって。
GM:「な、なんとっ!ツンデレを知らないのが許されるのは中学生までですよ!?」(一同爆笑)
渚:相変わらず朝から歪んでいるな。そんな事象はどうでもいいから、朝から俺に近付かないでくれ。
GM:「えっ、何で何で?ははぁん、さては……今朝は納豆だったんですねっ!?」(一同爆笑)
渚:……。
GM:まあこれがいつもの日常。君の朝はいつもこんなものだ(笑)。
渚:そんなのは、嫌だっ!(笑)
GM:そんな風に渚が苦悩していると、あっけらかんとほのかは言う。「も~う、いつまでゆっくりしてるんですか?早く学校行きますよっ?」
渚:わかったよ……。
GM:じゃあいい子いい子~と頭を撫でてきますが(笑)。
渚:触るな!(笑)。
GM:「はは~ん、やっぱり照れてるんですね。やっぱりツンデレですっ!」(一同爆笑)
渚:……早く行くんじゃなかったのか?
GM:まあそんなこんなであなた達が微妙な距離を保ちつつ、仲良く学校へと向かっていると「せんぱ~い」と後ろから声がかかります。
渚:避ける(即答)。
GM:じゃあグシャッっという音と共に1人の少女が地面に突き刺さる!そしてそのすぐ後ろから駆けて来た少女が抱えて起こします。彼女達の名前は御堂りりと、御堂るる。一卵性の双子なので2人とも同じ顔をしていますが、特徴的なところとしては、サイドポニーを縛っている位置が右と左で違います。「先輩、今日も反応いいですねっ!」と右ポニーにしている方が言います。
渚:お前達はいつもワンパターンだからな。
GM:では右ポニーの方は膨れますが、それを取り成すように左ポニーの方がポーズをつけると、2人で声を揃えて言います。「どっちが、りりちゃんでしょうかゲーム!」
渚:そう言ってポーズを取っているころにはすでに歩き出している(笑)。
GM:「ちょっと先輩っ!?泣きますよ!?(笑)」
渚:右がりり。またすぐに歩き出す。
GM:では二人は感心したような表情で言います。「やっぱり先輩はすごいですね~」
渚:行動パターンがいつも変わらないからだ。
GM:じゃあそれはスルーして、「先輩ずっと前から憧れていました。私たちと付き合ってください!」と言い出しますが。あ、ちなみにこれで500回目くらいの告白ですが。
渚:断る(即答)。
GM:じゃあ、るるがストップウオッチを止めて言います。「0.2秒!うーん、新記録まであと少しだったのにっ」(一同爆笑)
「うーん、おしいですねぇ」とほのかも残念そうに(笑)。
渚:大体なんでこいつらは俺に付きまとうんだ。どう考えても最初の接点が思いつかないんだが(笑)。
GM:ああ、それはあなたがムシャクシャしている時に、りりとるるが不良に絡まれているのを見て、ストレス発散のために助ける名目で不良をぶっ飛ばしたのが馴れ初めです。それから懐かれてしまったわけですね。
渚:難儀な話だぜ。
GM:そんな渚を放っておいて、3人は盛り上がっている。
「ほのかせんぱ~い、渚先輩が冷たいんですよ~」
「う~ん、渚さんはツンデレですからねぇ~」
渚:また余計なことを教えるな……(笑)。
GM:だがこれが君の毎日の朝の光景だ(笑)。
渚:そんなのは嫌だっ!!(笑)。
嫌は嫌なりに、安心できた日常。これからもこんなことがずっと続くのだろう。
渚はまだ、そう思っていた。
まだ、この時は。
というわけで10kヒットはこれをやっていくのが企画です。
歌姫シリーズは実は第1部はすでにテープ起こしが済んでいるのですが、
まあアップが面倒くさくて諸事情により休止中。
そんなわけでこちらをうまく進めていこうと。
ちなみにキャラの中の人やキャラ紹介はあえてやっておりません。
セッションに参加していない人で、ちょっと状況がわかりにくいという場合は
(多分わかりにくいと思う)
コメント欄などでお知らせを。その場合は簡単なキャラ紹介は作ります。
今回は、っていうかいつもテープ起こしをしている時に苦痛なのが
自分が女NPCをやっているのを聞くとき。
これはやばいんですが、今回のは今までの中で一番やばいwwwww
ほのか、りりるるは自分の悪ノリと投げっぱなしモードの時の状態を
さらに悪化させたキャラなんですが、コイツラはやばいです。
自分を殺したくなりますねww
まあ気長にっ!